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霊会話の場

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自分のために広告の裏にメモをとる気分で気楽に書いています。

「波川海」についてのメール その①

波川海の5月波川海の4月の記事について下記のようなメールをいただきましたので紹介します(リンクをわかりやすくするためはり変えました 6/6昼)
        ↓

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『波川海へよせて』

川さん
>私が近藤千雄氏の翻訳を検証し、「マイライフさん掲示板」(4月29日、30日)や波川海で公開した動機は、排他的・独善的傾向が強い日本のスピリチュアリズム界に対し、私たちが入手しているシルバーバーチは不完全なものであるという認識を持ち、他の思想・宗教にも謙虚に耳を傾ける必要があることを訴えたかったからだと思います。検証それ自体に目的があったわけではありません。
(注:英語圏のサイトを見る限り、海外のスピリチュアリストやシルバーバーチファンは排他的でも独善的でもありません)




「他の思想・宗教にも謙虚に耳を傾ける必要がある」ということですが、近藤千雄さんは日本の神道(かんながら)を取り入れていますし、レッドマンの思想も紹介されています。
桑原啓善さんは法華経やホピの予言なども入れています。
山本貞彰さんはキリスト教。
IISではヒンドゥーやヨガなどの聖典(バガバッド・ギーターなど)を取り入れています。
修験道や真言密教を取り入れている人もいます。


哲学思想を受け入れている人もいます。


サイトでは「東京スピリチュアリズムラボラトリー」では梅原伸太郎さんが論説の中で「ニューエイジ運動」についても述べられています。



「検証」ということで近藤千雄さんの翻訳について取り上げられていますが、外国語の語学力と翻訳能力が優れている人が指摘されるのでしたら説得力があるのでしょうが、どうも十分な説得力がありません。

語学力、翻訳能力が十分でないのでしたら、ここは「近藤千雄さんの翻訳に誤りがあるのではないでしょうか」という問題提起、疑問として留めておくべきではなかったでしょうか?

「近藤千雄さんの翻訳に誤りがある。大きな問題がある」という完全な断定になっています。

断定するためには、それだけの語学力と翻訳能力を用いてその根拠を十分に示す必要があります。

能力が十分でない素人が明確な根拠を示さずにプロに対して問題点や間違いを断定的に指摘するということを行えば、「敬意を払っていない」とみなされるのが普通です。


川さん
>イギリスでの編集だけを考えても、編集者の価値観や考えが紛れ込んだものとなっている事実がある

もし、時間的 その他の余裕があるのでしたら、当時の「サイキック・ニューズ」 及び 「ツー・ワールズ」を探し求めて、それと比較し、翻訳を試みてみられるべきでしょう。

「そこで述べていないもの?たとえ別の箇所で述べていても?それをつぎ足してかたちだけ整えるのは、いささか悪趣味が過ぎるのではないかと思うので、私はそれを発見したときは削除した」(『シルバーバーチのスピリチュアルな生き方 Q & A』  P226)と近藤千雄さんは述べられていますので、近藤千雄さんは原書を翻訳されるときにご自分の所有されている「サイキック・ニューズ」 及び 「ツー・ワールズ」の二誌を用いての比較をされたのだと思います。


『シルバーバーチの霊訓 (四)』の解説で近藤千雄さんは
「編者が霊言のオリジナル原稿(速記録とテープ)から収録するとき、編者自身の判断で部分的に削除したり段落を適当につけている(週間の「サイキックニューズ」 月刊の「ツーワールズ」に転載されているものと照合するとそれが判る)ので、私が訳す際にもところどころ私の判断によって段落を変えたり削除されているものを付け加えたりしている箇所がある」(P232)
と述べられています。

「とにかく私は公表されたかぎりのシルバーバーチの霊言を三十年近く書物と雑誌とテープを通じて徹底的に親しみ」(同 P232)と述べられていますように、近藤千雄さんは「霊言集」のみで翻訳されたのではなく、公表されたかぎりの「シルバーバーチの霊言」に基づいて翻訳されています。


「霊言集の原書」と「近藤千雄さんの翻訳」とが異なっている場合に、「近藤千雄さんの翻訳」が「交霊会の報告記事」と合っているという可能性があります。

この場合は「近藤千雄さんの翻訳間違いや割愛、省略」の可能性があるとは言えても断定は出来ないのではないかと思います。


しかし、翻訳の過程において翻訳ミスが入ることは仕方がないとも思います。

『シルバーバーチのスピリチュアルな生き方 Q & A』で
「翻訳者にありがちな思い込み違いによる誤訳である」(P73)
「「not」を見落とした単純ミスで、いわゆる「思い込み違い」である」(P227)
と述べられています。


また、「文章の前後関係から判断してそう訳し分けたわけです。英文でお読みになる方は常に前後関係、脈絡?英語でいうContext?を見究めた上で意味を読み取ることが大切であることを老婆心ながら申し添えておきます」
「文法や構文や語句にこだわって本来の意味を取り損ね(それだけならまだしも)オバケのような日本語に訳してそれを変だと思わない」(『シルバーバーチの霊訓 (四)』 P228?P229)
という問題点も述べられています。


「検証」ということは真実を追究するものですから、「理性による検証」でしたら、各人の理性が納得するかどうかだけですみますが、公での「検証」ということになりますと、「検証」に携わる人の能力、論理、検証方法、結論の導き出し方などに問題や間違いがありますと、そのことを誰から指摘を受けたとしても不思議はありません。

この「「検証」に対する問題点の指摘」と「検証という行為自体を阻止・否定すること」とを混同されないようにお願いいたします。

「検証」を終えられた場合にはその対象となったものは「真実である」、「間違いである」のどちらかが確かめられることになりますが、検証終了まではそれは「仮説」に過ぎないこともお忘れになられませんように。

ところが、川さんは
>近藤氏の翻訳には問題があることは既に決着済みのことであり、その問題の所在を探すことを目的にした検証を更に重ねる必要はないということです。
と述べられています。

川さんの「検証」において本当に「翻訳」ということをご存知の方達を納得させるようなものは出ていないように思われます。


誤訳の可能性があるものに対してペーパーバーチさんは「誤訳っぽいですね(自信はないけど多分)」というように述べられていますし、他の人も「誤訳でしょう」というように述べられています。

「誤訳である」という断言はされていません。

その一文にしても、その時のシルバーバーチの講話全体から判断しないと分からないと思います。




川さん
>私たちが入手できるシルバーバーチの言葉は完璧で完全なものであるという認識ではなく、不完全なものであるという認識を持ち、健全な懐疑精神で読んでいく必要がある。したがって、そのような姿勢から、スピリチュアリズム(シルバーバーチ)が最も優れた思想だという排他性がなくなり、謙虚に他の思想・宗教にも耳を傾ける姿勢が自然とできるようになる・・ということはご理解できるのではないかと思います。



「私たちが入手できるシルバーバーチの言葉は完璧で完全なものであるという認識ではなく、不完全なものであるという認識を持ち、健全な懐疑精神で読んでいく」と「スピリチュアリズム(シルバーバーチ)が最も優れた思想だという排他性がなくなり、謙虚に他の思想・宗教にも耳を傾ける姿勢が自然とできるようになる」ということの因果関係がはっきりしません。



ここでの「スピリチュアリズム(シルバーバーチ)が最も優れた」という「排他的・独善的傾向が強い」というのは「心の道場」さんを中心に指しているのでしょうか?

「心の道場」さんは『シルバーバーチは語る』のP40の「物理的法則だけでなく霊的法則も存在することを証明してあげることも」が近藤千雄さんの誤訳で、正しくは「霊的法則が存在することを示すことだけでなく、霊的真理そのものを示すことも」に訂正すべきと指摘されているそうです。
(「心霊学研究所」  スピリチュアリズム勉強会 & 座談会 第3回 「シルバーバーチは語る」3章 その1)を参照)
 
(参考 『シルバーバーチの霊訓 (四)』 P97では「物理的法則を超えた別の次元の法則の存在を証明するだけでなく、霊についての真理を啓示することです」と翻訳されています。

「私たち霊団の使命はれっきとした目的ないし意義を持つ証拠を提供し、それによって心霊的法則ということが存在することを立証する一方、生きるよろこびと霊的教訓を授けるということです。物理的法則を超えた別の次元の法則の存在を証明するだけなく、霊についての真理を啓示するということです」 (『シルバーバーチの霊訓 (四)』)
「私たちが携わっている仕事には確固たる目的があります。意図があります。宇宙に絶対不変の摂理が存在することを証明するだけではありません。地上の人間に慰めを与え、霊的知識を広めるという目的もあるのです。物理的法則だけでなく霊的法則も存在することを証明してあげることも私たちの仕事の一環です」 『シルバーバーチは語る』

この二つは同じ公霊会における同じ講話を翻訳されたものと思われますが、翻訳が異なります。原書においては違いがあるのかどうかは確認されてもよいかもしれません)
 


ニューズレターの第19号では、『不滅の真理』(ハート出版)のP218では「人間には幾つもの霊的身体が備わっているわけです」とありますが、全く同じ原文が『シルバーバーチの霊訓 (三)』のP195では「幾つかの身体が備わっているわけです」となっています。
、原文はメYou have bodies.モであり、文脈から判断すれば霊体と肉体の2つの身体と考えなければなりませんが、それを幾つもの霊体としたのは明らかな誤訳です と指摘しています。


ニューズレターの第26号では『Lift Up Your Herts』にエドガー・ケイシーに関する質問とシルバーバーチによる答えが載っていますが、近藤千雄さんの翻訳書では残念ながらその箇所が省略されていることを指摘し、その箇所を翻訳されています。

こうしたことから「心の道場」さんが全て近藤千雄さんの翻訳と原書の原文と実際に照らし合わせて確認していることが分かります。

イギリスを訪問して、現地の人と対話をされていること、小池 英さんによる『500に及ぶあの世からの現地報告』が翻訳出版されていること。

こうしたことから「心の道場」さんは優れた英語の語学力 及び 翻訳能力をお持ちではないかと思われます。

「心の道場」さんは「近藤千雄さんによる日本語訳の「シルバーバーチの霊訓」を完璧ではない」という認識をされているということです。

「近藤千雄さんの翻訳に誤りが含まれていると知ること、証明すること」と「シルバーバーチが最もすぐれたものと思わず、謙虚に他の思想や宗教にも耳を傾ける」ということは「自然に」はつながらないということになります。


「近藤千雄さんの翻訳による「シルバーバーチの霊訓」が完璧ではないと認識すること」と「謙虚に他の思想や宗教に耳を傾けること」とは全く別のことです。



「謙虚に他の思想や宗教にも耳を傾ける」ということはどのようにするべきかということをご自分で手本として示したほうが、近藤千雄さんの翻訳の誤りを証明するよりも確実なのではないでしょうか?



「シルバーバーチの真意は何であったのか」、「真理はどのようなものであったのか」という原点を知りたいがために原書との比較を行ってみることや翻訳についての「検証」を行ってみることはよいかもしれませんが、「翻訳の誤りや欠落を見つけ出すこと」を目的としたものにはあまり意味がないように思われます。



川さん
>なお、私は、たとえ日本で入手できる日本語訳のシルバーバーチの言葉が不完全なものであっても、シルバーバーチの霊訓が大好きですし、健全な懐疑精神があればその中から多くの真理を学ぶことができると思っています。

たとえ原語と意味が異なるものが含まれていたとしても、「それが受け入れられる」と思われるならそれを参考にして学べばよいのではないでしょうか。




川さん
>特に日本では近藤千雄という偉大なスピリチュアリスト一人の狭い窓口からしか、西欧スピリチュアリズムを眺めることができない特殊な状況にあると言っても過言ではないのですが、この事実を冷静に認識しておかなければならないと思います。


近藤千雄さんにそれだけ多くの西欧のスピリチュアリズムの著作を翻訳していただいたということで感謝することはあっても何も問題とする必要はないと思われます。

西欧スピリチュアリズムについては江原啓之さんの著作からでも学べるところがあります。

問題なのはスピリチュアリズム文献の翻訳がなされて、出版されてもすぐに絶版になってしまうことだと思います。

----------------------------------------------------以上転写終わり




追伸
メール下さった方からは転写許可をいただいています
波川海のサイトからの一部引用部分は、見やすくするため、私が太字に変えました
by myouonn | 2006-06-06 05:22

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by myouonn